お知らせ

一般社団法人オンラインプレゼンテーション協会の理事長 宇佐見 将太氏を特別講師にお招きし、「伝える力で人生を変えよう」をテーマに講演いただきました。

冒頭では、現在の日本が世界の中で厳しい状況に置かれている背景について触れられました。その上で、こうした正解のない不透明な時代においてこそ、自ら思考し行動する「探究活動」が、将来どこかで必ず役に立ち、個人の人生を豊かにする力になるとお話しいただきました。

続いて、プレゼンテーションにおける「感情の重要性」について語られました。人間の脳は感情に強く反応し、感情と結びついた記憶ほど残りやすいという特性があるため、プレゼンでは単に情報を伝えるのではなく、聞き手の感情を動かすことが何より大切であると強調されました。

その具体的な方法として、物語を使って感情を揺さぶることの効果や、スライドづくりのポイント――シンプルな構成、余白を意識すること、写真を多く用いて「体験させる」ように伝えること、そして情報を詰め込みすぎず、伝えたいメッセージを際立たせるデザインの重要性――を紹介いただきました。あわせて、そのためには自分自身と向き合い、何を伝えたいのかをしっかりと「準備」することが最初のステップであると話されました。

最後に、進路選択についても触れられました。作業療法士としての自身の経験を踏まえながら、「自分が誇れることを３つかけ合わせることで、自分にしかできない仕事をつくることができる」と語られ、生徒たちに勇気と希望を与える講演となりました。